素敵な読者の皆さん

2011年4月15日金曜日

エジプト革命はどれほど成長したものか。1979年イランの革命対比

エジプトでムバラク元大統領は心臓病のことで検察の調査は延期されているそうだ。ムバラク息子らは逮捕され、審査を受けているとのことだ。
このニュースを読んだときに、エジプト革命後の動きに拍手したくなった。というのも、1979年のイラン革命直後に、毎日のように前政権関係者の死刑写真や死刑された名簿は新聞に載っていた。それに比べれば、30年以上独裁下に住んでいた人々はどれほど自らの行いに注意を払っているのか。
もちろん、その原因は未だムバラクが出身であったエジプト軍は残っていて、政権運営を任されていることは大きいだろう。しかし、「退陣」を求めても、79年のイランと違って、「死刑」を叫ばなかった、エジプト人らの革命はまた成長したものと理解する。
もし、79年にイランで革命を起こした人たちも少し理解してあげれば、冷戦下では、イデオロギは今よりもずっと浸透していたものだった。北国境はソ連に接してイランのパーレビ王は米国の代理をしていたので、その状況下にいた若者らは革命を起こしてしまったものだ。
民主主義実現はそのまま人権尊重につながるとは思わない。デモクラシーのシンボルである、アメリカは自らの軍隊がイラクのアブグレイブ刑務所で捕虜虐待が正当化できないこともその表れだ。(イラク人捕虜らを裸にして写真をとっていた写真など)。人類はなぜ虐待するのかについて、ナチス・ドイツが行ったユダヤ人殺害を詳細に分析したアレント「人間の条件」の著作をおすすめする。

エジプト革命はイランよりもいいものをもたらしてくれると期待している。エジプト人よ、インターネットで「民主主義」と「人権尊重」を見張ってちょうだい。女性の人権尊重はなによりも忘れがちだと前に、書いたのはこちらhttp://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/03/blog-post_27.html
と http://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/03/blog-post_339.html
エジプト人らよ、期待しているから、がんばれ!