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2011年5月23日月曜日

人気サッカー選手の葬式はテヘランで大きな社会運動になるだろう

イランでもっとも人気の高いスポーツはサッカーだ。そのサッカーの人気チーム、エステグラール、そしてナショナル・チームでゴールキーパー、監督を勤めたNaser Hejaziさんは62歳で今朝、死去した。肺がんを患っていた。ご冥福をお祈りします。彼の死去のニュースを体制のニュース・サイトをはじめ、各方面が報じている。

しかし、明日、行われるはずの彼の埋葬式は大きな社会運動になる可能性がある。死去1ヶ月ほど前に自らサイトへのインタビューに「私は今、イラン国民のことを何よりも心配している。石油やガスの埋蔵量がこれほど多い、豊かな国のイランなのに、なぜわずかばかり(月4000円ほど)の支援金で人々に配るだけでいいと思っているのか。人々を物乞い扱いにするのか?政府は人々のために一生懸命に働くことは当たり前だ」と話したことは大きな波紋を呼んでいた。
今日のイランのネットは、彼の死去とその埋葬式のニュースで持ちきりだ。
ヘジャーズィさんの娘は病院の前に集まっていた大勢のファンらに「父は人々が大好きだった。彼を一人にしないで、葬式にきてください」と話した。
「ヘジャズィさんは緑の運動を支えた人だ。今度はわれわれが彼を一人にしない番だ」として、政府をはじめ体制は許さないであろう葬式に行く決意を決める人は多い。緑の運動の人でなくても行く。下町の兄貴らもサッカーをするし、お金持ちのご婦人らもサッカー試合に燃えあがるからね。

彼の死去ニュースは国営テレビでも流れ、どうにも集まる人たちをとめられないことになるだろう。
明日のイラン、特に首都のテヘランは大変な日になるだろう。