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2011年9月14日水曜日

イランと中東の桁の違いすぎるお金

数千円とまで言わなくても、数万円ならばものの値段もわかるし、桁も数えられる。
しかし、この数日間桁さえ数えられないニュースだ。経済がわかる人なら、ぜひともコメントを。

・最初はイランで史上、最大の銀行不正のニュースだった。サーデラート銀行で3,000,000,000,000トマンの金が不正に取り出されている。それは、サーデラート銀行資産の1.5倍である。
イランのトマンをドルに換算すれば、3,000,000,000ドルになる。一ドル77円で換算すれば2310億円になる。保証するものもないままに、貸された金である。政治関係がなければそこまで金を借りられない。だからって、誰の責任?今はネジャドやハメネイなど、各政治家らは、「俺じゃない。あの人たちの仕業だ」と責任を投げあっている。日本ならばありえないことなので、これを読んでわかる人がいないだろう。経済が専門でないので、私も簡単に説明できない。英語などで不正を書いた文書も見つけられない。ペルシア語ならば、ぜひともジャーナリストのアッバース・アブディーさんの文書をお読みください。
投稿サイトのBalatarinで「これほどの不正は世界でも例がないので、ギネス登録を目指そう」との投稿は人気になっている。「世界で最高の『イスラム国家』であることを語るハメネイ最高指導者の嘘はこれほどない」などのコメントは多い。

・二つ目は中東で売買されている武器にまつわるお金だ。
以前文化放送で話していたが、中東の油の金の多くは武器に流れる。昨年サウジは米国から多くの武器を買ったが、発表されているだけで1,500,000,000ドルだった。円にすれば、1155億円だった。
国連の5つの常任理事国、中国、ロシア、米国、フランス、英国とドイツは世界の80%武器を世界に売っている。米国は今年だけで46,000,000,000ドル(460億ドル)の武器を世界に輸出する見込みだ。残念ながら、これほどの武器で殺される人の数もわからなければ、壊される建物なども想像つかない。
中東で続いている民主化運動は、武器の商売にどう影響を与えるのか?

イランでの銀行不正の数字も数えにくいが、武器売買の桁にも怒りしかわかない。
経済はひどい数字ばかりで成り立っているのか?