素敵な読者の皆さん

2011年5月30日月曜日

愛を手錠も、刑務所もとめられない

この写真は昨日からペルシア語のサイトやブログらで話題の中心だ。
政治犯を弁護した罪でエビン刑務所に入れられている、弁護士のナスリーン・ソトーデー(NasrinSotoodeh)さんは昨日、裁判に連れて行かれた時の写真だ。手錠をかけながらも夫を抱きしめている。
ベラヤテ・ファギーフ(宗教指導者による政治統制)がなにをどうしたいのか、イラン国民の状況は悪化する一方だ。彼女の「罪」って、「弁護」したことだ。ああ、本当にこの写真を見るだけで、彼女に感服するだけだ。9ヶ月前から逮捕されている彼女は、11年の服役を命じられている。ベラヤテ・ファギーフはどれほど独裁的なものか。
裁判(???)は彼女の弁護資格略奪のために。彼女は「弁護資格がなくても、無罪で服役させられる人たちの刑に抗議する」と話したそうだ。
手錠も刑務所も彼女の意思をまったく変えられない。愛はとめられない。
愛を表にしない日本人でもこの写真に感動するはず。

オバマ大統領は彼女の名前をあげ、イラン体制を非難したのは今年の3月だった。
そのビデオと内容はhttp://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/03/blog-post_4604.html

2011年5月29日日曜日

エジプト革命はパレスチナ人にいい成果をもたらしている

エジプト東部のラファはパレスチナのガザーに面している。下のニュースにもあるように、この国境はやっと開かれた。刑務所のようになっていたパレスチナのガザに攻撃までかけていたイスラエルだ。
国境は開かれたことはエジプト人も含め、中東、そして、世界の誰しもの要求だ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011052902000027.html
エジプト人、いい成果を中東全にもたらしてくれてありがとう!

2011年5月28日土曜日

泥棒の仲間割れという映画は面白すぎる!

イランの政治は今、面白い映画のようだ!「アイツらはタバコ輸入を無断で輸入している」と叫ぶアフマディネジャド一派がいれば、「900万人に金を配って2009年の大統領選挙で票を得た」とアフマディネジャド政権を非難するハメネイ一派がいる。
そこで、「おい、おい抑えて!」と仲介に入る人もいる。
面白すぎる映画だ!
しかし、この泥棒劇で一番哀れなのはイラン国民だ。
前、書いたものはhttp://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/05/blog-post_9621.html
「イランの今の政治と社会」のラベルでお読みになれば少しお分かりになるかも。

ひどい内戦からEU加盟国になるだろうセルビア

ボスニア・ヘルゼゴウィナでボスニア人の大量虐殺を行ったムラディッチ被告は逮捕された。
ここでニュースをhttp://mainichi.jp/select/world/news/20110528ddm007030036000c.html
彼が逮捕されたことで、経済は閏しくないセルビアはEUの加盟国に近づくかも。

イランはボスニアでの殺害を黙ってみていなかった。「イスラム」を背負っている国として、当時からいろいろなことで支援していた。ボスニア語のラジオを開設したり(どんなニュースを取り上げているのかは知らない)、今でもボスニア女性らに結婚支援金を出したりしている。うわさ程度だが、イラン・イラク戦争が終わったばかりのイランから、革命防衛隊員が現地へ出向き戦った後に目の青い嫁をもらってきたとか。
大勢の人が殺されたのに、欧州をはじめどこもかしこも自分の利益を求めたのだ。

2011年5月26日木曜日

いいニュースだ:中国は死刑制度を2年間実施しないことになった

日本語でまだ見ていないが、今日、中国は死刑実施を二年間止めるというニュースがでた。
http://news.xinhuanet.com/english2010/video/2011-05/26/c_13895188.htm
人の命を人が奪うとは許しがたい。世界最大数の死刑実施国の中国はそれを止めれば、残念ながら、二位のイランはトップになる。イランは発表しているだけで、残念ながら4時間に一人の死刑を実施している。
中国、止めてくれてありがとう~

足が不自由な息子を学校まで台車に乗せる母親

クルド地方の母親は足が不自由な息子を小学校まで往復8キロ台車に乗せて連れて行く。クルド地方は寒いだろうに、道路と呼べる道路はないだろうに。もう一人の子供を家においていくそうだ。
インタビューで「大学までであっても連れて行くつもりだ」と話す。
本当に頭が下がるとしか言えない


2011年5月25日水曜日

体制派分裂を見張っているサイトをペルシア語の理解者用に

体制派(ハメネイ派とでも呼ぼうか)と政権派(アフマディネジャド派とでも呼ぶか)の分裂を見張っているサイトを紹介する。ペルシア語が読めれば、面白い。
http://digarban.com/

葬式に参加した罪で人を逮捕するのか

埋葬式は3部を分けさせた
①遺体のあった病院からバスでアーザーディ・スタジアムへ
②アーザーディ・スタジアムでファンとの別れ
③ベヘシュテ。ザフラーで埋葬式
2と3は家族の希望に反していた。テヘラン中心にあるアムジャディエ・スタジアムを望んでいたが、市は否定した。
埋葬される場所も家族が住んでいる近くの墓地と頼んだが、これもテヘランで一番、広くて、町外れにある場所へと変わった。
日本時間の18時にわかっていることを書く:
アーザーディ・スタジアムで55人が逮捕された。その一部の写真は
http://news.gooya.com/didaniha/archives/2011/05/122409.php
スタジアムで叫ばれる声の訳は:「治安部隊よ、恥をしれ!」。映はhttp://www.youtube.com/watch?v=HTnQ5ZAqGCk

日本時間19時での映像
叫ばれている声は ヤー・ホセイン、ミール・ホセイン  
現在は監禁状態にあって、大統領選挙に出て、緑の運動のリーダーであるムサビ元首相の名前。

今、BBCペルシア語放送のニュースで知ったが、②で書いた葬式のスタジアムははじめてアザディで行われた。今まで、亡くなる選手がいれば、テヘラン中心部にあるアムジャディエ・スタジアムで行っていたそうだ。これほど政治的になった選手の葬式は珍しいだろう。

人権というのはイランで意味がない

イランの東にあるアフガニスタンから難民は公式、非公式に毎日入る。30人に一人はアフガニスタン人の難民という計算もある。
しかし、非公式に入ろうとする人にこのようにひどい扱いにするとは・・・撮影している人が笑うのも本当に許せない。映像に撮られるものはこうであれば、見えない刑務所でなにをするのか。殺害、レープはたくさん報告されるのを信じる証拠だ。

女性らもやっとスタジアムに入れるようになる

今日の埋葬式のために、多くの人が参加する。誰が主催するものなのかいまいちわかりにくい。喪主はテヘラン市に申請するが、その答えは裏で決まる。最初はテヘランの中心街のスタジアムで行うようになっていたが、許可は、街外れにある大きなアザディ・スタジアムへと変わった。体制は街の中心で大騒ぎになることを懸念しているのだ。
葬式に女性らも参加できると。パナヒ監督の映画ではないけど、やっと女性らはスタジアムに入れるようになった。
今日はネットの前を離れられない。
以前パナヒー監督について書いたものはhttp://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/02/blog-post_6216.html

2011年5月23日月曜日

地方からもファンらが集まれるように葬式は水曜日25日に変更

先ほど書いたサッカーの選手でナショナル・チーム監督のヘジャズィさんの埋葬式は水曜日に変わったとのニュースがでた。
日本時間の水曜日25、13:30(現地時間朝9時から)へ変更になった。
彼の死去は選挙の意味をイランで変えた1997年のハタミ元大統領の当選の日でもあった。この日から「投票でなにかが変わる」と信じたイラン人らだったが、2009年の大統領選挙で開票に大きな不正をした体制に裏切られた。
今日は、イランでのKhordad月、(ホルダード月)の2日だ。この月は近代史で幾度も大変な月になった。

人気サッカー選手の葬式はテヘランで大きな社会運動になるだろう

イランでもっとも人気の高いスポーツはサッカーだ。そのサッカーの人気チーム、エステグラール、そしてナショナル・チームでゴールキーパー、監督を勤めたNaser Hejaziさんは62歳で今朝、死去した。肺がんを患っていた。ご冥福をお祈りします。彼の死去のニュースを体制のニュース・サイトをはじめ、各方面が報じている。

しかし、明日、行われるはずの彼の埋葬式は大きな社会運動になる可能性がある。死去1ヶ月ほど前に自らサイトへのインタビューに「私は今、イラン国民のことを何よりも心配している。石油やガスの埋蔵量がこれほど多い、豊かな国のイランなのに、なぜわずかばかり(月4000円ほど)の支援金で人々に配るだけでいいと思っているのか。人々を物乞い扱いにするのか?政府は人々のために一生懸命に働くことは当たり前だ」と話したことは大きな波紋を呼んでいた。
今日のイランのネットは、彼の死去とその埋葬式のニュースで持ちきりだ。
ヘジャーズィさんの娘は病院の前に集まっていた大勢のファンらに「父は人々が大好きだった。彼を一人にしないで、葬式にきてください」と話した。
「ヘジャズィさんは緑の運動を支えた人だ。今度はわれわれが彼を一人にしない番だ」として、政府をはじめ体制は許さないであろう葬式に行く決意を決める人は多い。緑の運動の人でなくても行く。下町の兄貴らもサッカーをするし、お金持ちのご婦人らもサッカー試合に燃えあがるからね。

彼の死去ニュースは国営テレビでも流れ、どうにも集まる人たちをとめられないことになるだろう。
明日のイラン、特に首都のテヘランは大変な日になるだろう。

ターリバンのトップ、ムッラー・オマルは殺された?

下記を書いて10分後に、ターリバンのスポークスマンの「このニュースは嘘だ」と発表をみた。BBCにでていたスポークスマンの話だった。
____________

アフガニスタンのターリバン(政治グループであり、一時期はアフガニスタンを制覇していたグループ)の最高指導者、言い換えればトップは殺されたようだ。アフガニスタンのあるテレビ局が報じたとのこと。
ビン・ラーディン殺害を米国のオバマ大統領が発表してから、3週間ほどしか立っていない。ニュースは正しければ、これも米国のCIAの仕業?裁判なしに?
オバマ大統領はパキスタン国内であっても、今後も危険人物を殺害すると言ったが・・・他国、それも同盟国の領土内で軍事作戦は国際法で許される?

2011年5月20日金曜日

出演したNHKのWisdomの動画はネットに公開されました

http://www.nhk.or.jp/wisdom/110521/timeline_jp/movie/index.html
先日、ネット出演が録画されたが、今日はネットに公開さました。
動画を見て : カメラは古いし、そのときは髪が長かったな・・・と思った。ご参考までに

泥棒が仲間割れした同様状況のイラン体制

イラン現政権と体制は仲間割れしている。細かいことを書くと読まれる皆さんはお気の毒だが、どうにも互いをかばいきれない。今年はじめまで「イスラム共和国は一色だ」としていたのに、今は非難合戦を続け、多方面から仲間割れしている。
最高指導者のハメネイに近いとされていた情報大臣が「辞任した」のニュースが出れば、それを受理したアフマディネジャド現職大統領がいる。そうかと思えば、ハメネイは「情報大臣が残るべきだ」といい、未だに政権に残っている情報大臣。本来ならば、国民議会の承認を得ないといけないのに、その過程は飛ばされたままだ。
昨日、大統領事務局長のマシャイらは数時間、事情聴取されたそうだ。一番の側近であるマシャイの事情聴取だ。
人々の意思、選挙、民主化、デモクラシーを盗んだ泥棒らは、今になって仲間割れしている。どっちかを外せば「あいつは泥棒だ!」と叫べるから、泥棒仲間は互いを守りながらも、取り合い合戦をしている。
イラン体制はそう持たない話を今度の中東学会で議論する。さあ、学会準備だ!準備!急げ!学会予定はhttp://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/05/522.html

ブッシュ政策の後片付けは大変なオバマ米大統領

米国大統領のオバマさんは中近東民主化について昨夜スピーチをした。私は気になるいくつかのポイントをまとめる。
・「中東和平をすすめるイスラエルとパレスチナは1967年(第3次中東戦争)当時の国境をもとにした話し合いをすすめるべきだ」。これについてイスラエルの首相は「ブッシュ政権は1967年を前提にした話し合いはないと約束していた。それを前提にするのならば、多くのイスラエル人はパレスチナ国内に取り残されることになる」。
ブッシュ政権が約束したことは今の中東に通用しないというのに。(当時の中東にも当然のことに通用しなかったが)。http://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/03/norouz.html

・「中東の民主化運動はイランから始まった。われわれは、今でも屋上から市民が叫ぶスローガンを聞いている。路上に殺害され、倒れた女性の映像を忘れることはできない(Neda Aghasoltanさんの殺害)」。上のビデオはオバマさん発言のその部分だ。彼女について書いたものは:
ブッシュ前大統領はイランをイラクと北朝鮮に並べて「悪の枢軸」の一国にしたのに、オバマさんは今、体制ではなく、イラン国民に友情を呼びかけている。この呼びかけのメッセージは
http://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/03/blog-post_4604.html
オバマさんはブッシュ政権の後家付けで大変な苦労をしているのー。彼より、もっと苦労しているのは、世界の人々だけさ。
オバマさん頼むよ!

2011年5月18日水曜日

シリアで虐殺された人々、家族や友人らの心痛

シリアの南部ドルアー市近くに虐殺された人々の集団墓地が見つかったらしい。このブログを通してその映像を見られるのは・・・自由のために殺されたシリア人らのご冥福をお祈りします。ご家族やご友人ら心がどれほどつらいものか。
人の命ほど重要なものはないが、シリアで殺された人の数は850人にたしてしまったそうだ。ああああ、本当になんとことだ。イラン体制の唯一の同盟国シリアの悲惨な状況。いい加減に非難しろよ!手だすけているとシリアのデモ参加者の間でやたらとうわさだ。
YOU TUBEに発見されたときの映像はhttp://www.youtube.com/watch?v=a7NOSXPA6_I&feature=player_embedded#at=36
イランとシリアの関係について以前書いたものhttp://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/04/blog-post_681.html

京都大学(5月22日)日本中東学会でイラン・セッションを設けたので学会発表します

日本中東学会に半年ほど前にイラン・セッションを申請し、「イランの現体制は維持可能なのか」というタイトルを今週末に行います。
イランの神学校における宗教学者らの詳細を話される黒田さんと、イラン経済について話される坂梨さん。自分は市民運動におけるインターネットの役割を発表します。
詳細は
http://wwwsoc.nii.ac.jp/james/meetings/pdf/27_program.pdf
日本中東学会の会員になったばかりの10年ほど前に、学術発表にどれほど緊張したのかを思い出す。
学生から大学教授、東大名誉教授までと、日本のlほとんどの中東研究者らが所属している学術会です。http://wwwsoc.nii.ac.jp/james/
今もこれほどな機会に緊張しないといけないんだってば!
当日の参加費(1000円)を払えば参加できると思います。

2011年5月16日月曜日

今週はNHKと文化放送に出演予定

5月18日に文化放送デイトラインに出演予定だ。
NHKのWISDOMの5月21日にでる予定。ネット出演。
http://www.nhk.or.jp/wisdom/ 中東民主化の未来 というタイトルだ。
書き忘れたが、同じ番組の3月21日放送にもでた。

「お腹を空かした人が一人もいない唯一の国イラン」!

昨夜現職大統領のネジャドはイランの国営テレビに(唯一のテレビ局)生出演して、いろいろと目玉が出るほどの話をした。翻訳すると:
・僕は確かな情報で知っている。ビンラーディンは昔から米国に逮捕されていて、病気にさせられて、今になって米国大統領選挙のため殺された。僕は知っている。
・お腹を空かしていて、服がない人は一人もいない、世界唯一の国はイラン・イスラム共和国だ。経済はこれほど順調な国は他にない。世界中の人がイランに住みたくなっている。
・石油大臣を解任させて、その代わりを自分が務める。
最後の話の簡単な解説は:国民議会は石油大臣の解任後、新しい大臣の任命指揮は議会の承認は必要だとした。それを逃れるために、国家予算の8割ほどを導き出している石油省を自分がやるといいだした。
この風刺画をカナダ在中のNikAhangKousarさんのものだ。ピノキオの鼻?
情報大臣の辞任だか、解任だかのときの出来事はまだまだ続いている。
http://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/05/blog-post_06.html

2011年5月15日日曜日

イスラエル建設の日「ナクバ」に殺されるパレスチナ人ら

今年で63回目となるイスラエル建設日。
イギリスなどの帝国らが第二次大戦後にそこで作った国はイスラエルと名づけられた。イスラエル建設の日をパレスチナ人も含め、中東のほとんどの国で「ナクバ」と呼ぶ。大災厄という意味になる。
今年は、中東革命が続く中、隣国のシリアとレバノンからも多くの市民が、イスラエル軍を非難した。イスラエル軍が射撃をして、デモの人が殺された。
中東の最大の問題であるイスラエルの存在は、どうにも許されない。イスラエル生まれの人たちは今更、どこに行けばいいのかという質問はあるが、昔からそこに住んでいたパレスチナ人はどうすればいいの?
中東における現在のイスラエルについて、前に書いたものhttp://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/04/blog-post_681.html

2011年5月14日土曜日

リビアのカダフィは怪我して首都をでたのか

イタリア外相は発表した内容だそうだ。ナトー軍の空爆は続く中だ。ロイター通信社とアルジャジーラが報じた。
http://www.reuters.com/article/2011/05/13/us-libya-gaddafi-italy-idUSTRE74C48220110513
双方の攻撃で一般市民も巻き込まれているのは一番の懸念されるべきだけど。

2011年5月12日木曜日

シリア軍は第3の都市、ホムスを攻撃

シリア第三の都市、ホムスの状況は想像を絶する。シリア軍は街の一部を攻撃した。首都のダマスカスでのデモもだが、第2の都市ハラブでも学生らがデモを開いた。ここまでひどい状況に、イランの革命防衛隊も手助けしているようだ。
このビデオで軍の射撃の後に、母親年代の女性は軍に向かって怒りの声を上げている。ペルシア語のサイトらでシリア市民の支援で多くの投稿がでている。
国民を殺すのは、どこが国軍と言える。

2011年5月11日水曜日

原発建設に反対する日本各地

青森と東京往復の生活だが、5月21日と22日に青森県で原発に反対する集会が開かれる。詳細は
http://ameblo.jp/yam-fotografia/entry-10883329127.html
中東学会の年次大会のため、京都へ行く予定なので、今回は参加できないが、ぜひ次回からでたい。
原発に頼らない生活のレベルにしたい。省エネ、省エネ!原油を輸出するイランを儲からせなくてもいいのだ。省エネしよう。地震から2ヶ月だが、まだまだ課題は山積みだ。努力しよう

ブックフェアだが、出版社らはなにがだせるのか?

テヘランで今、ブックフェアが開催中だ。割引があったり、世界中からの本は並ぶ。学生や大学生らは必ずといっていいほど行く。外国に住む研究者らも行くようにしている。
しかし、本の出版もまたイランで困難のわざだ。検閲という検閲が実施されて、イスラム指導省(なにを指導するのか?!)の検閲を通って、ブックフェアにならんでも突然撤去されたりする。今年1000冊名ほどの本は撤去された。
ある出版社の社長は新聞へのインタビューにこう答えた。
「2500年前の歴史を紹介する本を出版するように翻訳者に作業を頼んでいたのに、『豚』という単語を外すべきだと命令された。絵本のイラストに登場する2歳の女の子であっても、スカーフをかぶるべき」と命令が来るそうだ。
イランにイスラム共和国の憲法がある限り、なにも進まない。
緑の運動の人々はその矛盾を撤廃してほしい。2009年から始まった緑の運動の要求は時間とともに明確になった。
日本のイラン研究者の皆さん、きちんとみていますか?

ネットに頼っていながらその役割を信じていない日本人研究者

このブログを読んでいる皆さんなら、インターネットのおかげでどれほど世界が縮まったのか、理解力は深まったのかご理解できるだろう。
しかし、イラン研究者をはじめ、中東研究者らはなぜかそれを真に信じていない。イラン発行の新聞をネットで読んでいるはずなのに、ネットの影響力を疑問視する。
あるイラン研究者は「ネットでデモを呼びかければ、治安部隊にその詳細が理解され、デモとしての役割はない」と言った。(ある記者クラブ主催の研究会で。その内容をネット上のビデオで見た)
じゃ、どうやって呼びかければいいのか?緑の運動の人たちをはじめ、テレビを持っているわけではないし、新聞も発行さしてもらえない。仮にあったとしても、どのようにデモを呼びかけても、治安部隊にもばれるのさ。
遠くから見ているだけなのに、「デモのやり方や呼びかけは問題だ」というのは自由さ。でも、あなたならどうやっていたわけ?
この日曜日にもまたデモをはじめ、抗議運動の呼びかけがある。25 Ordibehesht(オリディベヘシュト月の25日)を大学生らの抗議の日にしようという呼びかけだ。この日は、古代詩人のフェルドーシーの記念日でもある。ペルシア語を学ぶなら、まずこの詩人というくらい有名な詩人だ。彼の詩に直接関係はないけどね。
研究者もふくめ、このブログを見て、再度イランとネットの役割を深めたいなら、隣のページでどうぞ。http://touji-shabeyalda.blogspot.com/p/blog-page_12.html

2011年5月9日月曜日

イスラム共和国の刑務所はいかにひどいのか

イランの刑務所内から次々に書簡が外に出され、公開されている。
「寝る場所もないからトイレやシャワー室で寝ざるおえない人もいる」とか「二人で一枚の毛布をかけて寝るしかない」とか「力が弱ければどうにもならない。ある若い男性は一晩に7人にも強姦された。それなのに、翌朝刑務官に訴えたら、独房に入れられた」と鳥肌が立つような手紙ばかりだ。「これをイスラム教の国家といえるのか」と最高指導者のハメネイに向かっているものはほとんどだ。
宗教指導者らのほとんどらはこのイスラム国家の恩恵にあずかっているからこそ、なにもいわない。アーヤトッラ・サーネイとダストゲイブさんは唯一話しているくらいだ。「アラーの印」という意味であるアーヤトッラたち、なんで黙っているのか??
一般に住んでいる人も大変なイランなのに、刑務所内はどれほどおそろいところか。昨年は7万人も新たに服役するはめに。
政治や社会的な思想の理由は増えているのは、言うまでもない。ジャーナリストで大学教員もしていたZEIDABADI博士は服役中だが、先週ユネスコで「自由の賞」をもらったばかりだ。
日本でも刑務所⇔外との手紙は読まれているから、普通の出し方でないことはもちろんだ。人に頼んでいるのだろう。
読むだけで、今の自分はイランへ帰れないと改めて理解する。政治犯という名目で逮捕されている皆が早く自由になってほしい。

2011年5月8日日曜日

エジプトでクリスチャンとムスリムらは衝突したようだ

昨夜の出来事だ。カイロ近くでクリスチャンらの教会が燃やされたとか。人口の10%ほどはクリスチャンだ。
ムバラク政権を追い出すときに、ムスリムらの金曜礼拝を守ってあげていたクリスチャンらだったのに。どうした?気になるニュースだ。

2011年5月6日金曜日

イランの妖怪物語?アフマディネジャドは辞任する予定?

2009年の大統領選挙で総評数の63%を取得したはずのアフマディネジャドだが、最高指導者のハメネイと馬があわないからって、辞任する可能性は出ているようだ。嘘で固められた選挙の「正し」さを一番主張したのはハメネイだったのでは?首都らの道路で多くの人が不正を訴えて出ていたなか、金曜礼拝で「アフマディネジャドは候補者らの中で一番、僕に近かい候補だった」と主張したのはハメネイだったのでは?あのテレビ中継をある東京のテレビ局の報道局で同時通訳していたのを忘れることはできないのに、本人は忘れたのか?
憲法も含め、法という法のすべてを無視してきたのを忘れたのか?
最近は旧保守派(何を守るのかはわからないから、日本のメディアの「保守派」、「改革派」に抗議するため、旧をつけている)は、今、互いに攻撃し始めている。
ネジャドの親しい知人ら十数人が革命防衛隊によって、逮捕されている。その罪は、妖怪、ジッンナ、の助けを借りて政権運営していたと。
わけのわからない。夏じゃないのに、妖怪はなんだよ?金曜礼拝のイマームをする妖怪はいるのでは??
政権だけではなく、体制も、「妖怪」も持たないイランだ。
風刺画でこの辞任劇はhttp://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/04/blog-post_1823.html

2011年5月5日木曜日

エジプト革命後の政治はすばらしく動いている

ムバラク時代の内務大臣が裁判にかけられ、12年刑を受けた。以前にも書いたが、エジプト革命後の政治情勢に感動するものがある。「裁判もせずに、死刑にしたら、ムバラク政権となにも変わらない」とある政治活動家のインタビューに感動する。イランの見本になるな。
以前この関連で書いたものはhttp://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/04/1979.html
男女差別は相変わらずなのはほめられないけど。憲法改正の委員会に女性はいないとか、処女検査を受ける女性活動家らとか。
前に書いたものはhttp://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/03/blog-post_27.html

2011年5月4日水曜日

ビンラーディン殺害ニュースに忙しいときにシリアで

ビンラーディン殺害関連ニュースに世界が注目しているときに、シリアで引き続き、大変な状況だ。2日間で1000人近い人が逮捕されたようだ。外国もふくめ、メディア活動は制限され、アルジャジーラの記者も現地に入ってから行方はわからないままだ。

このビデオでシリア人らは集会でバシャール・アサドにレッドカードをあげている。サッカーは人気の地域なりの抗議だ。
ビンラーディンについて書いたものはhttp://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/05/blog-post_2388.html


2011年5月3日火曜日

イランの政府を支援(?)する民兵らに配られるもの

イランで革命記念日など、政府や体制主催のイベントに参加するとご褒美はある。取りそびれて怪我する民兵の映像!ジュースの一種はSandis(サンディス)であって、今は民兵君らのことをサンディスィ(サンディスをもらう人)と俗語で言う。サンディスィを笑いものにする人たちが撮った映像のようだ。


日本の祭りで食べ物を無料で配っても、このように配らないのに!日本の祭りを見に来なきゃ!

2011年5月2日月曜日

オサマ・ビンラディンを誰がつくったのか?

今更だけど、なぜビンラディンが生まれ故郷のサウジを離れ、アフガニスタンへ行ったのか?
ヒラリー・クリントン外相も以前、議会で述べたとおり、米国は作って、米国が操作して、そして、同じ人の仲間に攻撃されて、そして、殺した。米国にはじまり、米国に終わったが、一般市民が米国とアフガニスタンなどで命を落してしまった。
冷戦時代に旧ソ連の南下を食い止めるため、神学生(アラビア語でターリブ)らに頼って、パキスタンを経由して支援した。そして、冷戦が終わると、さらばした。
イランで一般市民が投稿するBalatarinでほとんどはこのニュースに関して人事のように書いている。確かに、人事だもの。巻き込まれたのは中東の一般市民ではあったけど、国策でつくって、要らなくなったらポイと捨てて、後に自分が渡した武器で自分に向かってきただけだった。その武器の支援に「イスラームの旗」を振って支援したのはサウジなどだった。
今の中東の人々にとって、王子や独裁者らを追い払うことが大事だ。ビンラディンを勝手につくって、勝手に片付けたのは人事だ。

ビンラーディンは殺されたのか

ビンラーディンが殺されたようだ。このニュースに中東各国の政府と人々はどう反応するかを見なきゃ。イランをはじめ出身地のサウジなど各国政府は「反ビンラーディン」ではあるけどどのように伝えるのかは重要

イランで禁じられている女性歌手のコンサートを日本で開催できれば

昨夜紹介した女性歌手のSima Binaさん
の音楽をhttp://www.youtube.com/xl で継続して再生できる。設定で「継続して再生する」とクリックするだけで見られる。Sima Binaと検索に入れられたら、再生回数順にでます。
前に紹介したYouTubeの再生回数が数千しかなかったのは申し訳ない。いつか、日本に招聘できる機会があれば、ぜひとも彼女のコンサートを日本で開きたい。ぜひとも。
例によって、イラン国内で活動は禁じられている女性歌手だ。イスラム教で公開で女性の謡声を「魔力」と言わんばかりの「ハラーム」で禁じられている。やはり、男性中心の宗教だからだ。
女性歌集Sima Binaさんとは

女性歌手、シーマ・ビーナー

GWらしく自分の大好きな歌手の音楽を聴いている。
Sima Bina(正しい発音ではスィーマ・ビーナ)さんはイラン各地の民謡を歌う。
ドイツのベルリンで開催されたコンサートの様子。イランの三色の旗が見えるが、なにか欠けていることをお分かりになりますか?旗の白い部分にあるべき「アラー」のマークはない。その代わりに旧パーレビ王制のライオン・マークもない。
イラン国外で、イラン人らは集まろうとするとこうして真ん中のマークをはずした三色だけの旗になる。露骨に、政治の意味がある旗・・・
まあ、音楽でも楽しんでください。
こちらの方が好き
もっと好きなのは

2011年5月1日日曜日

メーデーのイラン各地にデモが予定されている

今のイランで一般市民がもっとも気にしていることといえば、日々高くなる食品の値段だ。主食のパンも、水道やガス代も、ガソリン代も、なにもかも高くなっている。インフレ率は発表されないが、25%を超えている。配給をとめて、直接国民に「配給分のお金」(給料とも、お恵み(!)とも呼べるお金)を配り始めたアフマディネジャド政権の政策は大きな理由だろう。
給料は上がらないのに、物価上昇は矛盾するなか、ストライキをしている工場労働者が多い。要求を述べただけで、逮捕されている労働者も多い。
メーデーにあわせ、緑の運動に賛同する多くの人たちから、労働者らの動きに加わろうという声が上がっている。
今日のイラン各地で多くのデモが予想される。