素敵な読者の皆さん

2011年12月30日金曜日

ペルシア湾閉鎖予定で公開されたイラン最新兵!

イラン体制「イラン原油輸出が制裁されれば」、革命防衛隊や軍の力をつかい「ペルシア湾を閉鎖し、世界の1/3の原油の運輸を停止させる」と脅している。
投稿サイトBalatarinでこの主張を笑いものにしている。風刺画ではないが、「最新兵器の公開」というタイトルの写真は


「防衛隊長のフィールーズアーバーディの太った腹がペルシャ湾閉鎖は足りる」と!
最新兵器をお持ちの人はハメネイ最高指導者の任命でこの職についている。それほどの軍や革命隊での経歴もないそうだ!元の写真は

2011年12月28日水曜日

2012年は誰が去る番なのか?

これほど、国際政治が動いた年は珍しいかもしれない。2011年は中東に限らず、欧州も大きく動いた。
2010年、笑いながら撮っていた写真!独裁者らは2011年に去ることなるとは思わなかっただろう。
左から
①チュニジアのビン・アリ(サウジアラビアに逃亡)
②イエメンのアボドッラ・サーレフ(米国永住を求めている)
③リビアのカダフィ(殺された)
④エジプトのムバラク(拘束され、裁判中)

ロシアのプーチンはどうなる?イランは?北朝鮮は?
ウォールストリートを占拠せよの動きは?

2012年も大きな変動の年になるだろう。「抗議者」らは抗議を続けるだろう。

2011年12月22日木曜日

母親は息子の逮捕の不法性を訴えた罪で逮捕されてしまう国イラン! :-((


イランでイスラム共和国(どこがイスラムでどこが共和国だ??)体制の犯す人権侵害をいくら書いてもきりがない。
今日、一人の母親が逮捕、刑が確定したニュースでまたも人々の人権侵害を痛いほど感じてしまう。
上の母親Parwin Mokhrarehさんは、人権活動家の息子Koohyarさんの不当な逮捕を訴える罪で逮捕された。政治犯として23ヶ月の刑を受けることになってしまった。息子はテヘラン、母親は南西部ケルマン市の刑務所にいることに。
なにもかも、「最高指導者を貶す」罪になり、「体制の安全を脅かす」罪となってしまう。どこがイスラムでどこが共和国だ。
中東にある数多い、北朝鮮の一国にしか過ぎないじゃないか。
軍事政権とだけ言ってしまえばいいのに!隠れ軍事政権の最高指導者の責任は??
この家族らの空しい状況を日本で伝える以外できない自分の無力さ・・・

以前書いた人権侵害のことは

政治的な発言は理由で刑務所にいる女性弁護士:母親は刑務所にいても母親

2011年12月21日水曜日

「冬至」から始まる一年。ブログの一歳の誕生日!

このブログ touji-shabeyalda をはじめて一年となる。
地球の北半球にあるイランでも夜が一番長い日、つまり翌日から太陽のある時間が増える日を Shab yalda شب یلدا 「生誕の夜」と呼ぶ。親戚や友人らで集まって祝う。スイカやざくろなど赤い夏の果物、胡桃などのナツ類を食べて一番長い夜を楽しむ。赤ワインももちろん飲めれば飲む。
どの家にもあって、イランで最も愛されている一人の詩人ハーフェズの詩集を運に任せて開いて読む。読まれるこの詩でこれ以降の一年を占うことになる。

生誕の夜、「クリスマス」は「冬至」にされた理由もご想像ください。
日本とイランの架け橋になれるようにつけた touji-shabeyalda はお役に立っているのでしょうか。

日本に住んでいるからいい風呂に入らないといけないな。
一年前にこれほど早いスピードで「アラブの春」が世界中に広がるとは思わなかったな。その理解にこちらが少し役にたったことを期待しているけどさ。

ハーフェズ詩集でも開いて来年を占おうかな?どうなるの?想像もつかないかも!

去年の投稿らは
イランのことなら、なんでも知りたいし、話したい
メリー・クリスマス!イランにもいるクリスチャン。人口の2%ほどはクリスチャン

2011年12月15日木曜日

イラン中央銀行の経済制裁と日本経済への影響:日本に住むイラン人として

米国下院議会はイラン中央銀行の経済制裁を決めた。
これについてどう考えるのかと聞かれれば、いかなる立場を前提にするのかで返事が違う。

①家族や親戚、友人や知人の多くがイランに住むなか、国家予算の7割とも8割とも計算されるイランの経済へのダメージが大きすぎる。住む人の生活を思えば思うほど、反対せざるおえない。
②冬が厳しい東北の青森にいることが多い人として、経済制裁のために、原油の値段が上がれば困るから、反対だ。
イランの政治・社会研究者として意見を求められばまたいかようにも答えられる。
③の① 頑固に原子力だの、核開発だのにこだわるイラン体制が招いた結果だから、原油を売っても金が入らないようにしようとする経済制裁は当然の結果だ。
③の② 同じ地域への世界から圧力が違うので反対だ。原子爆弾頭を200とも300とも製造しているイスラエルも現地にありながら、米国から支援金も支援武器をたくさん受けるのはダブルスタンダードじゃないかと声を大きくする。数年前に、原爆の実験をやったパキスタンへの米国政府支援金も大きいのも問題だ。

イラン専門家としてテレビ等によく登場する、どこかの県立大学の人の意見はまったく意味不明だ。ペルシア語をまともに読めやしないし、彼の意見を求めてどうするのか?これは、このブログに幾度も登場されていて、元上司の東京外国語大学の国際政治教授も最初の授業で「読んではいけない本」として紹介されていた。名前も書かない、なぞかけかよ?!まあ、予測はつくと思うけどさ。

あなたなら、どの意見にしますか?聞かれる相手によって違ってくるのは、板垣雄三先生がおっしゃられるアイデンティティの複合とでも呼びますか?どうしましょうか?

2011年12月13日火曜日

「最高指導者ハメネイに向けた手紙を書こう」と呼びかける一人の映画監督

イランの政治、社会状況は滞っているとしかいえない。
1年半を政治犯として刑務所にいたMohamad Nourizad(モハマド・ヌーリーザード)映画監督は刑務所から出てからも毎週、最高指導者ハメネイに公開書簡を送っている。
「親愛なる最高指導者」で始まり、いかにイラン国内で人々が殺されたり、政治犯を被らせられ、拘束されるのかを「ご存知でないかもしれないから書く」と続ける。
彼は第15通の手紙で自らの命は次の週までないかもしれないと書いた後に
「この手紙を読んでくれるどなたも最高指導者に丁寧な手紙を書いて、自ら感じた問題点を明らかにして。私が殺されても、この道が続くようにしましょう」と。
ペルシア語理解者にぜひともお勧めしたい書簡だ。涙ぐましい苦労が読める。読むしかしていない自分が恥ずかしい。
http://nurizad.info/index.php/nurizad/15570

その中で、一時期ハメネイに「無二の親友」とよばれていたラフサンジャニの名前もあれば、文明間対話を世界に出したハタミ元大統領の名もある。これからハメネイに向けた丁寧な書簡の嵐が始まるだろう。
ノーリーザード監督は2009年までハメネイと交流していただけに、丁寧に書いてほしいと願っているのだろう。
自分も書くのかも。というより、書かざるおえないだろう。書いたらここでまた訳したものを載せる

オバマさんが12月にエイプリル・フルの冗談をおっしゃるのかしら?

今朝のニュースを見たとたんあまりにもふざけていて、エイプリルフルかと思った。これほど寒い中での冗談か?
あの大国のアメリカ合衆国の大統領が「イランのところにある探査機を返してくれるように要請する」とペルシア語などでのサイトらでも活発な議論が出ている。「世界最新兵であるこの飛行機が落とされたことを認めただけではなく、いったい米国の弱さがあらわになった」などと書く人も多い。
スパイ機を人の領土内に入れたのに、これで返せって??これで、イランが返さなければ「国際条約違反」とでもいうのか?数年前に中国に落ちていたちょっと古い無人探査機を交渉して中国から返してもらったのを知っているけど、国交もないイランと?冗談としか思えないな。イランはいい条件をつけて返したりして?それも??チェイニがイランを空爆すべきだったともいうし。またも「??」が増えるイランの状況だ。哀れなイラン国民・・・

ペルシア語で書かれている冗談の一つを紹介しよう:「パイロットがいないからどう返しましょうか?リボンつけて?いや、カッコウからして『メス』に見えるこのスカーフを被らせて返せばいいのかも!」など。
女性か、メスに見えるこの飛行機の映像などは

米国の探査機がイランの手に

2011年12月9日金曜日

米国の探査機がイランの手に

軍事専門家でない自分がなにも言えないが、昨夜(12月8日)米国の探査機の映像は国営テレビで見せられた。どれほどの飛行機か、なにがすごいかなどまったく知りません。
軍か革命防衛隊がほとんど傷をつけず手に入れたようだ。それはどうのような方法かはわからない。ロシアの支援を得て、サイバー攻撃で機能を止めたとかもでているが、わからない。イラン領土内で落したというよりも着陸させたほどの傷のなさだ。それとも、アフガニスタンで着陸させてアフガン部族らに引き渡してもらったのか。憶測すらできない。
ペルシア語で読む限り投稿サイトのBalatarinなどで、革命防衛隊による鎮圧にうんざりしている人々が反応に困っている。「勝手にイラン領土内に入った米国のスパイ機を落としてくれてありがとう!」もある一方で、「革命防衛隊ではなく、軍が成功したのに、すぐに自らのものにする革命防衛隊はズルイ!」とか。
いずれにしても探査機であるから、情報を得るためにイランを見張っているのだ。

前後しますが、この記事を投稿した翌日にオバマ大統領が「探査機の変換を求めた」。その分析として書いたのは。オバマさんが12月にエイプリル・フルの冗談をおっしゃるのかしら?

同じ関連で、英国ガーディアン紙イランとの戦争がすでに始まっているをお勧めする。

それはもちろん英語だが、私自身もここでいくつか書いたものそのものだった。英語が苦手ならば、日本語でこれらをお読みください。

イランと戦争なのか??

2011年12月7日水曜日

中東をテーマにした卒論を書くのならば

どこかの公共放送で流していたクローズ・アップ現代の中東激流を見た。ああ、これほど大わけで語ればわかったことも、わからなくなるのじゃないか。一人にインタビュをしただけで、その国のおかれた状況がわかったとでもいいたいのか?

このブログを読む学生がいればぜひとも卒業論文のお手伝いをさせてほしい。たとえば、国際政治か、国際関係論で書きたいのなら、前日に紹介したアップル社設立者の父親のことをとりあげてもいい。ここでは、説明のためにとりあえず彼に焦点をあてる。アップル社設立者のスティーブ・ジョブズ氏の父親がシリア状況を非難

1.まずはテーマはなんでもいいから小さいものを択んでくさい。なんでもいい。小さいほうがいい。大きなことを取り上げたからって、格好いいように見えるけど意味がない。
2.その小さな出来事かその人をとことん調べる。たとえば、あの父親はどのような家族で、どこ生まれで、どこで勉強して、学生のころになにをして、仲間は誰で、卒業後どのような活動をして、どうしてアメリカへ渡ったのか。
3.シリアはどのような国で、どの時期になにがあって、国内政治はどうだったのか、地域はどうだったのか、中東の政治は各時代はどうだったのか、とにかく調べる。ウィキペディアでいいから、最初は知ることからはじめる。そこから興味があるものが見えてくる。
4.シリアからアメリカへわたった彼は、米国でなにを基盤に生きたのか?
5.なぜ今になってはじめてシリア体制を非難するようになったのか。彼の周りはどうなのか?世界の動きと彼の動きはどうつながっているのか。
6。やっと結論で、「在米シリア人から見たシリアの現在」とでもなんとでも名づけて書ける。

とにかく、現在、興味のあるものがあれば、過去にさかのぼればいい。現在から過去に遡って研究すればいい論文になる。とにかく現在から過去に逆惟るように。10年前まででもいいし、100年前まででもいいし、1000年でもいい。遡って、調べて、なぜというのを問い詰めて書く。私は「ヴェールに隠れて踊る男たち」との名前の本を執筆中で、4000年前までさかのぼって調べて書いている。

ああ、たぶんあの番組に係わっているのであろう公共放送論説員の仕事の浅さに怒って書いた学生卒業論文に関するものだ。
いい卒業論文を書いててくださいね。今は中東の話題が多いから楽勝だ。楽しんでてやったらうまくいくって!

2011年12月6日火曜日

アップル社設立者のスティーブ・ジョブズ氏の父親がシリア状況を非難

はじめて知ったが、今年10月に亡くなったアップル社のスティーブ・ジョブズ 氏の父親はシリア出身だ。父親のعبد الفتاح جندليジャンダリ さんは若きころ文化・政治活動も行っていた。渡米して(させられて?)からジョブズの母親に出会うが彼女の家族に結婚は許されず、ジョブズ氏は里親に出される。


ジャンダリさんは上のビデオで有名な息子を名乗るわけでもないが、英語でシリアの悲惨な状況を見てみぬことは罪であると非難している。
日本から非難の声がどれほどでているのか?遠い国での出来事を見て見ぬふりか?
シリアで自由を求めてデモにでるだけでアサド政権に殺されている一般市民のご冥福を祈ると同時にジョブズ氏ご冥福を。シリアで殺されている人の数はこの9ヶ月で4000人にさかのぼっているのは、本当に残念だ。残念だ。止めろ!

2011年12月3日土曜日

シーア派とは?すばらしいドキュメンタリ映画

シーア派にとって、モハラム月は欠かせないもの。今はその真っ只中。
モハラム月にちなんでBBCペルシア語放送局はتعزیه,タージエを分析したドキュメンタリを放送した。
泣いたり、泣かせたり、背中や肩をたたいたりする以外の発想のない人間にとって、一言で勉強になるドキュメンタリだった。劇としてでもあるタージエを有名なBeizai監督が語るのもまた見所だった。ぜひお勧めです。英語の字幕もついてます。
放送の時間をこちらで
http://www.bbc.co.uk/persian/arts/2011/11/111130_ptv_aparat.shtml
土曜日の再放送時間は日本時間で夜の8時半になる。木曜日の朝5時半にも。

こちらをクリックするだけで見られる。
http://www.bbc.co.uk/persian/tvlive

2011年12月1日木曜日

八方ふさがりをつくった、楽しそうな学生(?)らともっと楽しそうな警察!

世界中の新聞は在イランのイギリス大使館の写真で過激的なものを択んでいる。
しかし、ペルシア語のネットで民兵や警察も通称の学生らが嫌いな人々はばかげた写真ばかりに注目している。

互いに仲間だからこそ、双方が楽しそうだろう。
数人で遊ぼうとしてフェイスブックで約束するだけ、逮捕される若者らの集いを知っているイランの警察なのに、イギリス大使館を二箇所で同時に襲おうとする自称学生らの集まりを知らないわけではないし、止められないわけでもない。そして、その数百人のバックに体制をはじめとして、警察がいないはずもない。
2009年の大統領選以降にいかなる集会も禁じられている。例えば:

イランも夏だ~!水鉄砲で戦おうぜ~!

いつも目立ちたがるネジャド(アフマディネジャド)はどこにいる?最高指導者のハメネイはなぜ国家外交を傷つけるこの行為を褒めたり、けなしたりしないわけ?彼のOK無しにここまでの大事はすすすむのか?ここまで大事になると思わなかったイスラム共和国体制はこれ以降、なにをどう進めようとするのだろうか。八方塞がりを今後はどう変えられるのか?ことがここまですすむとは思わなかっただろう。ミスと認めないけど、予想外のミスだった。
今日、欧州外相会議でイランからの原油輸入を禁止しようとするかもしれない。国家収入の8割を原油輸出に頼るイランは、経済をどうするのか?世界最大の原油輸出国、サウジアラビアはイランの代わりになるように、欧州各国は交渉をすすめているとか。欧州が買おうとする原油がカバーできるそうだ。
サウジが市場にだしていない余裕のある原油は250万バレルであって、これはイランの石油輸出すべてよりも多い。すぐにイランの代わりを務められるだろう。
昨日までに紹介したその英国大使館襲撃参加者らの写真と説明は

ペルシア語理解者へのおすすめ:民兵とは誰か

私がもっとも信用するジャーナリストの一人Hosein Bastaniさんの最新の記事をペルシャ語理解者にお勧めしたい。彼は、ハタミ大統領時代に大統領府で専属の新聞アナリストだった。発想豊かに活動する彼の活動を好まない革命防衛隊などの圧力によって、国を追われ、フランスでRoozOnlineというNGO新聞をネット上で発行し、後にBBCペルシア語に雇われた。
「イランの民兵とは誰なのか」という分析はいつものようにすばらしい。ご参考まで
http://www.bbc.co.uk/persian/iran/2011/11/111130_l39_bastani_dossier_bassij_structure.shtml

タイトルの訂正:12月10日の板垣先生のご講演

以前、板垣雄三先生のご講演会の案内をブログでしましたが、勝手に「中東民主化」を付けてしまいました。お詫びいたします。
板垣先生は「アラブの春」同様にカギカッコー付きの「中東民主化運動」を批判されておられます。講演の内容は:
「「アラブの春」概念の批判、市民の科学の観点から「専門バカ」批判、原発事故下の日本社会と新・市民革命など」だそうです。正しいタイトルを加えた案内はこちらです。
板垣雄三先生が見られる今の中東:ご講演会
お詫びと再度の案内です。