素敵な読者の皆さん

2013年5月1日水曜日

イランの最高指導者を選ばない大統領選挙は政治界のお遊び?!

世界が今のイランをみるとすれば、経済制裁下の人々の苦しい生活状況でもなければ、罪が証明されないまま刑務所に入れられている政治活動家のハンガーストライキ状況でもないだろう。6月14日の大統領選挙に注目が集まっているはず。
その大統領選挙をどのように見ればいいのか、まずここで簡単に説明し、おそらくSさんやTさんなどのような日本研究者でしか興味を持たないであろう読むに値するペルシア語のリンクを日々、ここに貼ります。フェイスブック上では、イラン人の友達らが大勢いるので、その人たちにはもっとシェアしているけど、ここでも貼る。なにせ、紹介している数倍以上を読んでいるから紹介しているのだ。政治の分析であったとしても、このくらい読まないといけないですよ!政治研究者だとか、イラン研究者として給料をもらっているのだったら、がんばってペルシア語で読んでください。一般への読者の理解用ならともかく、給料を得ている専門家を名乗っているのなら、無職の私これ以上のサービスを求めないでください。ネット上で自動翻訳を使うかもしれないけどさ!

まずは簡単なまとめ:
大統領選挙と言っても、なにもそれがイラン・イスラム共和国体制のトップを選ぶわけではない。最高指導者、ハメネイがトップである体制の行政を管轄するだけだ。しかし、それであっても、イラン政治界に大きなを表面にだしている。2009年の大統領選挙で不正を訴え、首都のテヘランで300万人とも数えられた人たちが「私の票はどこにあるのか?」と無声デモにでて、数百人が全国で殺され、1万人以上が逮捕されてしまったのも大統領選挙だった。最高指導者を選べなくても、人々がかすかな希望をかけて、投票所へ行ったし、その後に、再集計を望んで、路上にでた。
ハメネイは集計がでたというか、だしたその日に「アフマディネジャド大統領再選オメデトウ!」とだした。しかし、それは憲法上、最終結果を示す必要があった護憲評議会(または、監督者評議会)の結果を出す前だった。

イラン各都市で不正を訴えていた市民デモが続いていたさなか、金曜礼拝で演説したハメネイが「選挙で一位と二位の違いが少ないわけではないから、デモが無意味だ。100万人以上の違いがあるのに、不正はありえないのだ」と言った。言うまでもないが、日本では一票の格差を争うのに、なぜそのような傲慢な発言ができて、今なおしているのか。それでも国民は選挙に関心が持てると思えるのだろうか?

今回の選挙の状況:

国民の投票を期待しているものではないから、選挙ではない。
そうしたなか、政治界だけが動いている。政党があるわけでもないし、政策がはっきりしているわけでもない。「俺は最高指導者に忠実だ」とか程度言っている人ばかりで、主張はまとまってもいない。選挙を実施するはずの、実行委員会はまだ確定していない。実行委員会の法が変わっていて、行政だけの管轄から外れているなかでの出来事だ。
ハメネイもそれを危惧してのことであろうが、「予定通りの日程で大統領選挙は実施される」と演説でいう。革命防衛隊が実施するようにも見える。今までも、幾度も「選挙の設計」と発言した防衛隊トップらがいたほどだ。たぶん各地の防衛隊員が任命されているだろう。
「俺には一票しかない」というハメネイだが、彼の意向ですべては決まることを皆が知っている。

ハメネイを最高指導者に導いたラフサンジャニが立候補するかどうか、または護憲評議会は彼の出場資格を認めるかどうかも分からない。ラフサンジャニが1989年から8年間大統領を務めている人物であり、イスラム革命前にハメネイをマシャド市からテヘランへ紹介した人でもある。それなのに、今になってからのハメネイが彼との面会もしていないようだ。週一会っていた二人だったが、今はそれも無くなっていると噂で言われている。

国連での演説がきっかけになって、2001年は文明間対話の年となった1997年から8年間大統領だったハタミの立候補の可能性さえ見えない。また、護憲評議会が、彼に立候補資格はないと言い渡す可能性も高いとされている。


名前は立派で、なかなか大変なものに見えるかもしれないが、この護憲評議会の12人はハメネイによって任命されている12人でしかない。この議会でなくても、すべてが、ハメネイの意向で動いている体制だ。革命防衛隊も核開発も、国民議会も、あらゆるところだ。

7000万人とも7500万人とも数えられるイラン国民はどこにも重要視されていないごとくの大統領選挙だ。まあ、日本の専門家というか研究者なら、ぜひフェイスブックに加わるか、こちらを覗いてください。
これ以降は主にペルシア語のリンクを貼るだけ。ここでの更新を続けます。紹介文の上にリンクを貼る。

2013年5月1日
Akbar Ganjiさんの現状分析こちら
Mostafa Tajzadehさんの刑務所内からの分析と声明
投票へ行くべきかどうか否かをネット上で討論会。賛成のEbrahim Nabaviさんとボイコット派のSeyed Mojtaba Vahediさん
2013年5月2日
現在の状況を自宅軟禁されている2009年大統領選挙立候補者のムサビ氏への手紙で分析Mahmoud Farjamiさん
刑務所に入れられている政治活動家ArabSorkhiさんの奥さんがいかに選挙は自由でないのかを。
情報大臣(ハメネイ任命大臣)がラフサンジャニに「2009年以降、あなたを自宅軟禁しなかった理由は分からないのか?」と言った。
アフマディネジャドは革命防衛隊に一時拘束されていたのか?英語で
2013年5月3日
保守派というか、ハメネイ派がなぜこれほど多くの大統領立候補者をたてようとしているのか。この時点で16人は立候補を考えているし、それ以外でも活動をはじめている。
ハメネイと次の大統領。Reza Haghighatnejhadさんの分析
ななめの見方だけど、イランでなぜ政治家が椅子に座らないのか?写真集。反欧米文化?飾らないこと?それとも弟子として?ハメネイだけが椅子に座る。
2013年5月4日
選挙実行委員会が決まった。そのメンバーらは
5月3日の金曜礼拝で金曜礼拝イマームのEmami Kashaniは「米国との関係改善などは大統領の任務でないから、候補者らはそれを約束しないで」
「ラフサンジャニが米国の使いだ」とハメネイの兄Mohammad Khameneiが語った
2013年5月5日
1979年にできた革命防衛隊だが、イスラム政権で宗教学者らを超えるのか?米国に亡命していて、革命防衛隊の設立者一人であるMohsen Sazgaraさんとのインタビューが面白い。なぜカリスマ性のあったホメイニが革命防衛隊にハメネイほど頼らなかったなど。
もしラフサンジャニが立候補したら、護憲評議会は彼を落せるのか?当選した場合はハメネイの地位は。Mohammad Aminiさんの分析
イランを外につなげるインターネットが大統領選挙まで完全に遮断されるのか?というのも、人々が情報を求めている。しかし、国内のテレビは体制が求める情報しか流さないし、新聞らはきつい規制で書けるものが非常に限られている状況で
2013年5月6日
ハメネイ本人がなぜ黙っているのか?周辺に言わせておきながら、なぜ黙っているのか?Morteza Kazemianさんの分析
ハタミとラフサンジャニが大統領選挙に立候補することはいかに難しいか。Aliashghar Ramezanpourさんの分析
「大統領選挙に40-50人が立候補すれば、ハメネイのお言葉にそむくことになる」と一人の宗教学者が
ラフサンジャニが「ハメネイの認めがなければ、私の立候は、問題になる」と
2013年5月7日
「ハメネイが大統領に立候補こと求めるキャンペーン」のページ。本気か、冗談か分からないが本当に面白い。
イランによくあるジョークと本気の境がぐちゃぐちゃになっているページ。分析は
立候補届けは火曜日から始まった。その様子に関わるニュース速報は
2013年5月8日
選挙直前にインターネットが遮断される予定であるようだ。
ハメネイ周辺が多方面をバッシングしているのに、なぜ本人が黙ったままなのか。フランスに亡命せざるおえなかった、Taghi RahmaniさんとFarrokh Negahdarさんの分析
またも風刺される大統領選挙「遠い親戚」という風刺漫画のキャラクターを選挙に立候補するようなキャンペーン
「イランは非常に多くの外交問題を抱えている」とハメネイの外交顧問で大統領に立候補予定のVelayatiが
2013年5月9日
マシュハド市にあるレザー廟に関連するすべての施設長のWaaez Tabasiが、ハメネイに会って「ラフサンジャニが大統領にならないとキツイ状況は変わらない」と
立候補者らはハメネイと距離を置いているようだ。一人はロハニ(元原子力交渉担当者)で日本の新聞でも立候補届けを出したことはニュースになっていた。「2009年の出来事で必要ならば、暴く情報をいっぱい持っている」など
2013年5月10日
明日、土曜日は立候補を届ける最後の日だ。しかし、ハメネイは何も発言しない。今日までは、「沈黙するハメネイ」を賛成と考えられるとも考えられるとして、ハタミとラフサンジャニの立候補届けに期待もしていたけど、無理かも。ラフサンジャニのネット担当者が逮捕された。抗議する人たちの唯一の連絡手段であるインターネットだ。
どこで読んだか、理解したことか覚えていないけど、、、「体制は2009年の失敗をもう一度しないだろう」。つまり、いかなる社会運動の機会も与えないだろう。とにかく問題ばかりだから、社会運動は耐えられないだろう。
2013年5月11日
ラフサンジャニが立候補した!ラフサンジャニが緑の運動の支援を得られると思う。理由を後でアップする。