素敵な読者の皆さん

2014年3月19日水曜日

彼岸、春分の日、そして、イランの正月ノールーズ

ここで現在の政治や社会を書くと、タダ??で持っていかれるだけになるのはなんだかいやなので、最近はあまり書かない。多く情報を持っているから、聞かれれば教えますけどね?!

春分の日が近いが、それはイランで新年初日になる。それをもとにして、知恵を働かしてきた人類の偉大さを書く。これもタダでもっていかれるだろうけどさ!知恵は、共有してなんぼだろうに!ケチ!

そもそも人間は歴史を書き始まってから数千年ほどだ。人類は何万年も、何十万年も生き、地球の自然に合わせて生きてきた。
その一つは春分の日になる。北半球を中心にして太陽の登っている時間を計算して、決められる日である。天文学で、天や星の研究は何千年前からあったからね。

日本では、この時期が「春の彼岸」にあたる。これも、春分の日と関係する。冬の間、土の下に寝ていた死者が春になったら、起き上がるという願望もあって墓参りする。
イランでは墓参りはしてももっと一般的なのは、حاجی فیروز Haaji Firoozという顔や手を黒にして、踊る芸人らが街に出ることだ。太鼓をたたいたり、派手な服装を着たりする。サンタさんの赤い服と同じように目立とうと。また、今呼ばれている「ハージ」にも皮肉がある。メッカの巡礼を行った人に対する敬意を表すことで呼ばれるものである。フィールズは、ピールーズ、勝利とほぼ同じ発音。
「勝利のおじさん」と呼び、敬意をこめてハージとつけたのだろう。この呼び名にも人々の知恵が生かされている。
顔や手を黒く染めるのには、土から舞い上がったことの意味があるだろう。そのため、生き返り、勝利した者である意味かもしれない。ハージとつけられたのに、イスラム教徒への配慮があったかもしれない。生き返りが裁判の日までないと信じるから、、、まあ、まあ、メッカの巡礼へ行ってきた勝利者でざーますよと。本当に知恵を働かせたのよね。エライ!


これは、物語だけではなく、現在もイランも含めこの地域で街に出る人たちがいる。物乞いとも言えるし、芸術家とも言える。最近は女性のハージ・フィルーズもいるとか。安全性を意味するのかな?


また、春分の日の前の火曜日の夜はچهار شنبه سوریチャハアルシャンベ・スーリといって、火を焚く。拝火教、ゾロアスター教の影響とも言うが、逆にそれは拝火教に用いられたとも言える。拝火教が4000年の歴史だからと言って、人類の何万年の歴史に比べものにならない。今では、火の上を飛んで、火への願いを「私の黄色の病気をあなたのものにして、あなたの赤色の元気を私にちょうだい」と歌う。

奈良の東大寺まで行かなくても、人類にとって火がこの上ない大切なものだから、新年、春分の日の前に祭りをしたかったのだろう。「火曜日」という日本語にも関係しているのかな?