素敵な読者の皆さん

2014年2月22日土曜日

最初に聞く子守唄は、母語になり、その母語で話すこと、歌える自由

2月21日は国際的に母語で話せる日とされている。各地で母語で学べること、話せることの自由を求めてイランで人々が各地で募った。しかし、東アゼルバイジャン州で数十人が逮捕された。なぜ??母語で話すことはなにが悪いのか?
母親は最初に人間に言葉を教えるもの。子守唄の一つをクルド語とアゼリ語で。イランの標準語でそれをlaalaaii という。ラーラーイ。クルド語で
アゼリ語で


2014年2月20日木曜日

2014年4月から東京外国語大学、アジア・アフリカ研究所のJr.フェローに


1か月の2014年4月から所属は、東京外国語大学、アジア・アフリカ研究所のジュニア・フェローになります。改めて関係者の皆様に御礼を申し上げます。

2014年2月13日木曜日

『現代思想 2014年3月増刊号』に書かせていただいた

http://www.seidosha.co.jp/index.php
http://www.seidosha.co.jp/index.php
「マンデ・ラー 多方面で行き詰ったイラン政治体制とイラン国民、そして、その将来的な可能性」

雑誌は昨日2月13日に発売された。私はイランをはじめ、中東に存在する「差別や区別」の状況を書いた。有名著者らの文に並ばせていただいて光栄。イランの政治と社会情勢も当然書いた。
よかったら読んでみてください。

その一部は
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言語と断言することにも無理がある。イラン西北の地域でその流動性を明白にしよう。「子供」という一つ単語であるはずだが、西隣のトルコ共和国の公用語のトルコ語では、チュチャク、北のアゼルバイジャン共和国ではウチャクとなる。そして、これはイランの公用語のペルシア語クーダクになり、最も近いクーチャクとならば「幼い」か「小さい」との意味になる。これらすべてに、チとケは共通であることが言語学的に注目すべきところだ。

2014年2月8日土曜日

東京都民は一枚の投票用紙でイランも含め世界を変えられる

明日、2月9日は東京都知事選挙だ。投票権がない私だが、投票権を持っている東京都民はイランも含め、世界を変えられる。

110年前、日露戦争に勝利したアジアの日本は世界を驚かせた。国際政治上、英国の支援を受けていたし、東アジアを支配下に置いていた帝国だった。しかし、日本の勝利はイランも含めトルコ(当時オスマン)などのように、100年以上もロシアに苦しめられていた国々とってこの上ない喜びとなった。

それが数年後にイランで立憲革命へと進んだ。
つまり法のない国でなくなった。王が好き勝手にできるのではなく、人々が法実施のもとに暮らせるようになった。
Constitutional forces in Tabriz.jpg


東京都知事選挙では東京都民が一票でまたイランも含め世界を変えられる。
原発建設を10年以上主張しているイラン体制だが、それにも東京都民が影響を与えられる。「日本は原発を辞めた!」となれば食事も生活品高騰もふくめ、がん治療薬も手に入らないイランの一般国民にとって朗報になる可能性がある。

「原発万歳!」という選挙カーを出している候補か、自民党支援の候補に票を入れますか?
オリンピック・パラリンピックの成功は、一般国民と東京都の優秀な職員の手にかかっている。齢だから駄目だとかは全然思わない。当選するだけで、イランの一般国民まで生活苦から解放されるかもしれない。

原発ででる廃棄物の処分は、まったく見通しが立たない。何千年たっても核のゴミだ。
トイレのない家に住みたいですか?

2014年2月6日木曜日

大雪のイランと冬五輪のソチ。そして、大統領の演説中継が中止されるイラン

イラン北部に大雪が降っている。農村の人々が電気もガスも止り、生活困難になっている。近くの都市の若者らは、その人々を助けるためにフェイスブック上で約束して、現地へ向かった。助けることに成功した。SNSのフェイスブックが設立されて10年。
こんな、いい約束もあることは嬉しい。成熟した社会だ。Tavanaに紹介されていた
写真: ‎جوانان آبکناری با قرار فیسبوکی در برف ماندگان را نجات دادند
http://bit.ly/1n9lcfC

در روزی که فیسبوک ده سالگی‌اش را جشن گرفت، جوانان آبکناری، سه نفر از اهالی روستای «ماهروزه» را از محاصره برف نجات دادند. 
بیست جوان آبکناری زمانی که دیدند از تیمهای امداد و نجات خبری نیست، طی یک قرار فیسبوکی تصمیم گرفتند به کمک کسانی بروند که در برف و بحران مانده‌ بودند. 
تیم نجات پس از ساعت‌ها تلاش توانست، سه نفر را که در یک گاوداری در برف محاصره قرار گرفته بودند، نجات دهد. 

 یکی از جوانان آبکناری‌  http://bit.ly/1n9lcfC‎

残念ながら、壊れてしまっている家。この写真を見たら住んでいた青森かと思った。


オリンピックが行われるソチ近くまでは、19世紀までペルシア(当時のイランの国名)の領土だった。ロシア帝国との戦争に負けてからロシアの領土になった。ソチのことを報じるメディアは多いが、その歴史や旧ソ連独裁者スターリンとの関係はほとんど出ていない。毎日新聞がスターリンの別荘地の写真を載せていたが、テレビは?
この続きの話を次の岩波書店の世界誌ように書いて提出積みだが、いつ載るかは未定。

イランの政治の話で「ルーハニ当選後素晴らしい状況だ!」とほめる報道が多いが、まったく違う。昨夜、彼のテレビでの生中継での演説が中止された。イランも含め、世界各国にある様々な問題を見ないで、一方通行で伝えるのに、多くの疑問が残る。

2014年2月2日日曜日

中東の二大言語、トルコ語とペルシア語の関係

今月中旬に発売される青土社の現代思想誌の「マンデラ特殊号」に書いたものだが、言語分類ってみなさんどのように理解していますか?
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言語と断言することにも無理がある。イラン西北の地域でその流動性を明白にしよう。「子供」という一つ単語であるはずだが、西隣のトルコ共和国の公用語のトルコ語では、チュチャク、北のアゼルバイジャン共和国ではウチャクとなる。そして、これはイランの公用語のペルシア語クーダクになり、最も近いクーチャクとならば「幼い」か「小さい」との意味になる。これらすべてに、チとケは共通であることが言語学的に注目すべきところだ。
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当たり前のことだけどさ。人々が移動すると自らの言葉も持っていくし、自らの言葉も変わるし。
中身は政治が多いけど、、、言語のことも。
現代思想誌に書いた文のタイトルは。よかったら読んでみてください
「マンデ・ラー 多方面で行き詰ったイラン政治体制とイラン国民、そして、その将来的な可能性」